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2020年12月6日、笠間市民球場で行われた球団トライアウトで2本の柵越えを放ち注目を集めた山中は、見事合格、4番の座を勝ち取った。 その後、一時は下位打線に降格するも、7月以降ホームランを量産している。 チーム随一のパワーを誇る長距離砲が、復調のきっかけとファンへの想いを明かす。
（取材日：2021年8月26日）

―トライアウト受験のきっかけは？

茨城アストロプラネッツの存在は知っていましたが、周りに独立リーグでプレーしている選手もいなくて、どんなところなんだろう？というイメージ。正直、選択肢としては考えていなかったです。でも、当時、軟式野球チームのある企業から声がかかっていたのですが、僕自身「プロになりたい」という思いが強く、悩んでいました。そこで、NPBへの可能性を求めてトライアウト受験を決めました。

―開幕スタメンを掴み4番に座り続けるも、5月中旬からは打順が降格。当時の成績はどのように捉えていましたか？

自分自身の感覚では開幕戦から調子は良くて、ただ、長打がなかなか打てなかった。打順が下がったのは、長打も少ないし、単純に結果を残せていなかったのが一番だと思います。個人的には調子は良いと感じていたけど、今振り返ると、まだまだ結果が足りなかったなと。でも、打順が変わってもネガティブにはなりませんでした。打順へのこだわりはあまり無くて、任された順番で頑張るしかないと考えています。

―7月に入り４ホーマー、さらに7/31から6試合連続安打継続中ですが、自身が考える好調の要因は？

長打を期待されているだけに、ホームランがなかなか出なくて、焦りはありました。初ホームランは5月22日の巨人戦。めちゃくちゃ嬉しかったですし、なにより安心したという気持ちが強かったですね。7月に入ってから、長打が打てるようになってきました。練習や技術的なところは変えていないので、筋力トレーニングの結果だと思います。暑くなってくると体重が落ちやすくなるんです。そうするとパワーも出ないし、パフォーマンスも落ちる。そうならないようにトレーニングに力を入れて、食事量も増やしたことで、結果に繋がったのかなと思います。少しずつ手ごたえは感じていますが、もっともっと打てると思って、向上心を持ってプレーしています。

―特別協賛試合で活躍するとウワサですが・・・？

全くそんなつもりはないです（笑）その試合だけでなく、全試合でホームランは狙っています。もちろん場面によって、ランナーがいないときは塁に出ることを意識しますし、ランナーがいる場面では長打で返そうという気持ちで打席に立っています。特別協賛試合のような大きな試合はお客さんも多く、スポンサーさんもたくさん見に来ていただけるのでやっぱり気合いは入ります。それが結果に繋がっているので、応援してくださる方がいるのはありがたいですね。

―今シーズンも残りあとわずかですが、どんなプレーを見せてくれますか？

とにかく、ホームランを打ちます。自分の武器は長打力、ホームランしかないので、目標であるNPBに行くためには必要なことだと思います。そしてなにより、試合を見る人に楽しんでもらうのが一番ですね。笑顔を届けられるように、自分自身も楽しんでプレーしたいです。

―応援してくださる皆さまへ

20日・22日の試合でイニングの間にファンからの応援メッセージが読まれたときは、めちゃくちゃ嬉しかったです！しっかり耳を傾けて聞いていました。次の試合（9/3・4）では推しメンタオルのバナーがスタンドに飾られると聞きました。いつもスタンドに貼られているタオルはグラウンドからも見えていて、自分の名前を見つけると気合が入ります。無観客となりスタンドにお客さんがいないのは選手にとっても寂しいですが、皆さんからの応援メッセージは確実に僕たちのもとに届いています。なので、メッセージやバナーでたくさん応援してくれると嬉しいです。 シーズンも残りわずかですが、変わらぬご声援のほどよろしくお願いいたします！